この記事では今話題の仮想空間=メタバースについて詳しく解説。
メタバースとは何なのか!? どういったことができるようになるのか!?
そういった疑問を初心者にも易しく、紐解きます。
メタバースとはなにか?
メタバースの由来
昨今、「メタバース」という単語を聞く機会が増えてきたのではないでしょうか。メタバースとはアメリカのSF作家、ニール・スティーヴンスンによる造語が由来であり、『インターネット上に構築された仮想の三次元空間にて、アバターなどを用いて接する環境』とされています。いわば新しい技術を使用し、作られた”仮想世界”なのです。
昨今話題となったものをあげると、2021年公開の映画『竜とそばかすの姫』などがメタバースによる仮想現実を描いた作品にあたります。
(出典:「竜とそばかすの姫」公式サイト)
メタバースの定義
仮想空間に作られた世界が全て「メタバース」なのかというと、そうではありません。メタバースについて詳しい米ベンチャー投資家のマシュー・ボールは、必須条件を7つ示しています。
①一時停止やリセットはなく永続的であること
②実社会と同じく同期的であること
③ユーザーそれぞれが存在感を持つこと
④個人や企業がメタバース内で価値を生み出し、報酬が得られること
⑤実社会との垣根を超えた体験を与えること
⑥プラットフォームを超えた体験を与えること
⑦個人や企業などが、大量のコンテンツや体験を提供すること
このような条件が満たされた状態がメタバースであり、良く想像されるようなヘッドセットなどを用いた「VR」での活動などはこれにあたりません。
メタバースが注目を集める理由
最新技術としての注目
なぜこれほど、メタバースは世界の注目を集めているのでしょうか。例としてひとつ「インターネット」をあげたいと思います。
ネットの普及は私たちの生活をより便利にしてくれたのは、言うまでもない事実です。まさに革命的だったと言えるでしょう。
この大きなステップをもう一段階登ろうとしているポイントがメタバースの世界なのです。
「ネットで購入したものが、次の日には届く」なんて世界は、以前では考えられないほど便利であり、革新的です。
そんな今の私たちが驚くような変化を、メタバースが引き起こすかもしれないと言われると、期待せずにはいられません。
経済活動としての注目
メタバース内では、暗号通貨での取引が可能となります。ブロックチェーン技術を用い、
仮想空間にてアバターやアイテムなどの売買が企業や個人で行うことができます。
スポーツメーカー大手のNIKEは、鬼ごっこで遊べる「NIKELAND」を「Roblox」上に開設し、各種アイテムをメタバース上にて販売しています。
(出典:「NIKE」公式サイト)
Facebookの社名変更
Facebook社は2021年社名を「Meta」(メタバースのメタ)に変更。この分野への1兆円規模の投資を約束しました。
またGoogleやAppleを始め、国内外の企業がこぞって投資を開始しています。
いかに社会の「メタバース」への注目度が高いかが、見てとれるようですね。
メタバースでできること
ゲームでの利用
ゲームでのメタバースの利用は、その世界を永続的に大きくしていきます。自身がアバターを操作する環境などが個人や企業によって形作られ、常に新しいものを生み出し、広がっていくのです。
有名なものでいうと『フォートナイト』などがあげられ、世界で3億5,000万以上ものユーザー数を誇ります。プレイは無料なので、いちど体験してみてはいかがでしょうか。
(出典:https://www.epicgames.com/fortnite/ja/home)
オンライン会議
メタバースの技術はコロナ禍で一般的となった、オンライン会議でも使われています。
オンライン会議と言えば、ZOOMやGoogle Meetをイメージされる方が多いかと思います。しかし従来のそれらと異なる点は、自身が仮想空間にアバターなどの姿で赴き、打ち合わせをすることが可能となります。
VRなどを装着すれば、仮想空間化にて目の前にはパソコンが置いてあり、実際にPC操作もできるというので驚きです。
オンライン会議のように画面越しではなく、あたかも隣に同僚が存在しているかのような感覚での打合せが可能となるのです。
バーチャルライブ
最近では会場に足を運ばず、ライブに参加するという方も増えてきたのではないでしょうか。自身の好きなアーティストを生で見るのではなく、有料のライブ配信を個人で楽しむことが可能となったのも、コロナ禍によって生まれた文化ではないでしょうか。
しかしライブの臨場感なんかは、現場でしか体感できないのも事実でしょう。ですがメタバースを用いることにより、実際に自分の推しが目の前にいるかのような、リアルな体験が可能となります。
実は今までにも、3Dライブは存在しました。しかしこれは、あくまでも空間を現実世界のように視認できるといものであり、空間や時間を共有している”共感覚”はありませんでした。
メタバースを活用したバーチャルライブでは、その場にいるかのような「臨場感」や「共感覚」を楽しむことができます。
前述させていただいた人気ゲーム「フォートナイト」ではメタバースを活用し、実際にコンサートを実施しています。
メタバースを活用することにより、臨場感のあるリアルタイムを楽しむことができるようになるのです。
まとめ
更なる技術革新がこのまま進めば、映画の『マトリックス』や『レディ・プレイヤー1』のような未来はすぐそこまで来ているかもしれません。
考えるだけで今から、心躍りますね。
MetaShipでは、そんなメタバースに関する最新情報を今後もお届けしていくので、シェアしていただけますと幸いです。